和酒BAR&Dining 醇

七ソニライブで関東へ行った際にもちろん一番の目的は七ソニ自体でしたが、実はもう一つ目的がありました。そのもう一つの目的とは、最近特に名前を聞くようになった日本酒『獺祭 二割三分』を味わうということでした。
このBlogの閲覧層に一番わかりやすい例えを出すと、劇場版エヴァのミサトさんの部屋に大量に転がってる酒瓶が実は獺祭だったりします。庵野秀明監督自体が獺祭のファンということで劇場版で変更されたそうです。

獺祭にもいくつか種類があるのですが恐らく一番有名なのが『二割三分』。名前の通りなんと精米歩合が23%という驚異の日本酒です。精米歩合に関してはまぁ正直自分もそれほど詳しくないんですが、ちょっと前までは50%以下が大吟醸という区切りがあったそうです。つまり50%でも十分美味いものからさらに無駄な部分を半分以上削ったというわけです。
一応もう一つ比較として黒生が今のところ飲んだ日本酒の中で一番美味いと思っている、『北雪YK35』でも精米歩合35%です。以前酒屋さんとお話したときはこれでも削りすぎだと言っていたので、この辺からも精米歩合23%が如何に驚異的かつ贅沢な数値であるかがわかるかと思います。
前置きが長くなりましたが、この『獺祭 二割三分』が昼から飲めるお店を東京で探しました。


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和酒BAR&Dining 醇

地図の場所ちょっとズレてるかも、ちょっとわかりにくかったので外装を撮ってきました。

店

一応事前にお店に獺祭のことについて問い合わせていたんですが、常に在庫はあるけどあまり量は無いので確実に飲みたいなら予約した方が良いとのことだったので獺祭を飲むという前提で予約して行きました。
来店したのは平日の12:30頃、お客はサラリーマンの2人組が1組いたくらいでした。あまり目立たないところにあるし、そもそも本業は夜の飲み屋なのでこんなものでしょう。
それにしてもこのお店落ち着いた良い雰囲気です。

店内2

カウンターには日本酒ボトルがズラリと並ぶ、お店の人に聞いたところこんな内装なのにお酒は日本酒と焼酎しか出さないそうです。本当は日本酒一本で勝負したいそうですが、神田という場所柄的にサラリーマン客が多く健康志向のためか焼酎を飲む人が多いそうで仕方なく焼酎も置いているそうです。

店内1

バーテンダーに頼んで早速獺祭を用意してもらいました。

獺祭二割三分

これが噂に聞いた獺祭 二割三分…。
早速頂きます。
程よい吟醸香と日本酒らしい強さが同居しつつもサッパリとした飲み口…、なるほどこれは人気が出るはずです。
遠心分離器を用いてまで精米したというだけあって雑味の類は一切感じないですね。

ただ残念なことに北雪YK35を超越する美味さではありませんでした、同列の美味さです。北雪YK35は獺祭二割三分と比べると確かもう少し吟醸香が強くさらにアッサリしていた感じがします。
より日本酒らしさを追求するなら獺祭二割三分、飲みやすさを追求するなら北雪YK35といった感じでもはや好みのレベルですね。
十四代何かはまだ飲んだことがありませんが、恐らくこの辺が日本酒の最高レベルなのではないでしょうか。
とりあえず目的は達成したのでランチを頼みました。

冷や麦

とろろご飯とうどんのセットです、煮物と刺身も付くのですがこれがまた美味い!
全体的に上品な感じの味付けでしょっぱすぎないのが良いです。刺身も新鮮で酒のツマミにちょうど良いです。
獺祭を飲みきってしまったので、今度はバーテンダーさんのおすすめの日本酒を飲んでみることにしました。ちなみにこちらの日本酒ですがSサイズ(75ml)とMサイズ(150ml)という少量のサイズで注文できます、普通の居酒屋だと一合(200ml)が最小単位なのですがより少量のサイズであれば色々な日本酒が楽しめるので好感が持てました。

而今

で、こちらがバーテンダーさんの今イチオシの日本酒『而今(じこん)』です。最近人気急上昇中なんだそうですが、東京でも取り扱い元が2店舗しかなく飲食店でもなかなか手に入らないそうです。個人で入手するにはたぶん地元まで行かないと手に入らないだろうとのことでした。
そこまで言われては期待は高まる一方、早速頂きました!
北雪YK35系の芳醇な吟醸香と甘みが素晴らしい一品でした、これもまた人気が出るのが頷けます。
ここまでで料理と日本酒でわりとお腹いっぱいだったんですが、最後に何かサッパリした日本酒が飲みたくてまたバーテンダーさんおすすめのお酒を出してもらいました。

作

こちらは『作(ざく)』というお酒、要望通り非常にサッパリしつつも決して水っぽくはない。キチンとした日本酒の美味さを兼ね備えています。
この辺でもうお腹いっぱいだったのでお会計にしました、ランチと日本酒3杯で3,000円。
内訳はランチが1,000円、獺祭 二割三分Sサイズが1,000円、他日本酒Sサイズ2杯が1,000円と個人的にはこれだけ楽しめたわりに結構安いと思いました。

ちなみに飲みながらバーテンダーさんと色々お話してきました、こちらのお店オープンしてからまだ半年だそうです。以前新潟の酒造に見学に来たりもしたんだそうですが、まだお店が落ち着かないのであまり色々な酒造見学はできていないとのことでした。良いお店だったのでこれからより一層繁盛することをお祈りしています。

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