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先月すでに見終わっていたんだがすっかりレビュー書くのが遅くなってしまった。
というのも、この普通のアニメとは一線を画す素晴らしいクオリティのアニメをどう紹介すれば良いかを考えていたためである。
まずこのアニメの制作元はプロダクションI.G、言わずと知れた「攻殻機動隊」等を制作した日本のみならず海外での知名度も高いアニメ製作会社である。
上記リンク先を見てもらってわかる通り、クオリティの高い作品が多いが基本的に漫画等の原作のアニメ化が多い。
だが今作は「攻殻機動隊」と同じくプロダクションI.G・士郎正宗共同原作のアニメとなっている。
そのためか攻殻と似た世界観の中で物語が展開する。
そもそも今作は攻殻の世界観の先にある未来を見せるというコンセプトで制作されているらしい。
攻殻世界でもお馴染みの電脳や義体といった技術も、そのままもしくはより進化した形で物語に登場するため、攻殻世界が好きな方にはたまらないだろう。
次はWikiよりあらすじ部分を抜粋して紹介する。
2012年、フリーダイバーの波留真理は、建設中の人工島沖合で観測実験の最中、『海が燃える』現象に遭遇し、49年間も昏睡状態に陥った。それから2061年。覚醒した波留は81歳の老人となり、車椅子生活を送らざるを得なくなった。 そんな中、波留は旧友・久島永一郎によって、メタリアル・ネットワーク(通称:メタル)の情報を調査する、電理研外部委託調査員に任命される。メタルは、安全で人々の欲望を満たす一方、現実世界(リアル)の世界に歪みが生じたからだ。 こうして、波留は蒼井ミナモとバディを組み、メタルとリアルの間で起きる事件や謎を追う事になる。
まず驚きなのが、主人公の一人である波留真理は齢80を超える老人という部分だ。
萌えを基調とする昨今のアニメではまず考えられないことだ。
もう一人の主人公である蒼井ミナモは15歳の中学生とこちらはアニメの設定として一般的だが…。
まずこの組み合わせでどんな物語が展開されるか想像も付かないだろう。
あらすじでも少し触れられているこの辺は実際の作品を見てもらい楽しんで欲しい。
基本的には探偵モノに近い形のストーリー展開(個人的意見です)なのだが、場合によってはアクションシーンなどもあったりする。
第05話 「スーマラン」 などが特徴的だがこういった部分も非常にクオリティが高い。
とはいえ派手な部分の無い物語重視の回も見ごたえがある。
個人的に好きなのは第12話 「光のない朝」、18話以降の終盤の展開。
また主人公の波留の扱い・心情が色々と考えさせられる。
ミナモの祖母や久島に対する思いなど。
その辺りを踏まえた上で、最終話を見ると正直涙無しには見れない。
今作の特徴としてストーリーの良さ以外にキャラクターデザインがある。
Wikiでも触れられているが女性キャラが「ぽっちゃり体型」で描かれていることだ。
人によっては太ましいと感じるかもしれないが、慣れてくると女性らしいラインが見事に表現されていて魅力的に見えてくる。
音楽も今作の魅力のうちの一つだ。
物語中に流れる音楽のクオリティも高いし、OP・EDに使われている曲も疾走感があり非常に良い曲だ。
総括として作画・キャラデザイン・ストーリー・音楽共に高い水準で構成された素晴らしいアニメである。
本記事で少しでも興味が湧いたら是非とも見てもらいたい。
RD潜脳調査室