UPSでMacの自動シャットダウンできました、該当部分を修正してあります。
目次
ハードウェア面からできる耐障害
基本はTimemachine
Macの障害に備えた対応として、まず最初に考えられるのがOS標準のバックアップ機能である『Time Machine』だろう。
外付けHDDやNASをMacに接続してTimeMachineで利用するHDDとして選択するだけで、Macのシステムを1時間単位で簡単にバックアップしてくれる。
リストアのときも簡単で、このようにビジュアルに優れたインタフェースで行う事ができる。
Mac miniという端末
ところで自分はWindowsからMac miniに移行してもうすぐ一年が経つのだが、2010年モデルのMac miniの特徴について少し触れてみたい。
あくまでサーバモデルではなく一般モデルでの話しだが、HDDが320GBと最近のPCにしては若干心もとない。特に自分のようなiTunesに無圧縮音源を月にアルバム単位で10枚以上突っ込むようなユーザにとっては、すぐに空き容量不足になってしまう。実際に最近ついに空き容量が100GBを切ったため対策を講じた、これについては後述。
Mac miniの特徴の一つとして消費電力が非常に少ない事が挙げられる。昨今のハイスペックPCでは500W電源は当たり前で1000W電源なども存在するようだが、Mac miniの最大消費電力はそれらとは桁違いのたった85W。スリープ時は更に低くなるためサーバ運用にも向く端末だ。
耐障害性を見越した空き容量不足に対する正しい対応
先述通り、Mac miniの空き容量不足に悩まされて新たに外付けHDDを導入する事にした。先に書いてしまうと今回購入したのはコレ。
このHDDには先日から作成するようになりそれなりの容量を必要とする電子書籍ファイル(1ファイル:50MB〜150MB)と、iTunesライブラリ(2011/08/01現在で143GB)を格納予定だ。いずれもかけがいのない資産だ、本来ならばDropBox等を有料プランで利用してオンラインバックアップでも取ればいいのだろうが容量の巨大さとリストア等の利便性の問題から現状では実現が難しかったため今回はローカル管理とした。
ちなみに外部HDDというとUSB等で端末と直接接続するタイプと、ネットワーク経由で接続するNASのどちらかになると思う。普通に考えればNASの方が便利であろう。
しかし今回はiTunesライブラリとして利用するためなるべく遅延の発生しない環境にしたい。ネットワーク経由だとLANとはいえ端末とNAS以外の干渉を受ける可能性がゼロでは無いし、そもそもMac miniではそこまで高速なLAN接続ができるのかという問題もある。そのため今回はUSB接続タイプを購入した、ちなみにApple製品はUSB3.0の代わりにThunderboltを利用するようなので関係無いのだが、Windowsユーザなら将来も見越してUSB3.0対応のこちらが良いだろう。
上記リンク商品だが、4TBという大容量を差し引いても高いと思われただろう。これらはいずれも2TB内蔵HDD×2台構成なのだが、今日日2TB内蔵HDDは安いものなら7000円でお釣りが来るほど値下がりしている。単純計算でそれ2個なら15000円もかからないのでは?という事になるが、ここで重要になるのがタイトルにある耐障害性である。
上記商品はいずれも複数のHDDを同時利用して耐障害性を高めるRAID技術のうち、ミラーリングに対応した製品だ。ミラーリングはRAIDの中でも基本的な技術で、2台のHDDに対して同様の内容を書き込み一方のHDDが故障した際でもデータの消失を免れる事ができる。そのため4TBとはいえ、実際に利用できる容量は半分の2TBとなる。
ちなみに本来であればもっと高度なRAIDシステムを組んだ方が耐障害性は上がるのだが、必要になるHDDの本数も増えるため対応製品は個人ユースの価格帯からはみ出てしまうためミラーリングで妥協した。
ちなみに今回購入した製品だが、HDD構成組み換えユーティリティというソフトが付いてくる。他にも色々とバンドルソフトがあるが、全部Windowsのみ対応なので省略する。
このユーティリティは要は2台のHDDをミラーリングで使うのか、2TB×2台で使うのか、4TB1台として使うのか構成変更することができるソフトである。実際インストールしてみたところ、現状Macの最新OSであるLionで問題無く動作しHDDの状態表示が行えた。
ちなみにこの製品はデフォルトがミラーリング設定のため構成変更不要だったため、実際に構成の変更が出来るかまではテストしていない。まぁ大丈夫だと思うが。
落雷・停電への対応
震災の影響で東京電力圏内では計画停電が実施されたり、東北電力圏内でも今後地震の影響で火力発電がダメージを受けた場合に計画停電を実施する旨のアナウンスがされている事は周知の事実だ。そのため今後停電が起きる可能性は否めない。また最近の気候を見ると雷雨となることもあり、いつ落雷により家電がダメージを受けるか分からない。
そこで有効なのが無停電電源装置(UPS)だ、実際計画停電のおかげでメーカーでも品薄になったりしたらしい。
仕事柄UPSをよく見るのだが、それらのほぼいずれもがAPC製だ。まぁ大人の事情なども絡むのだろうがUPSのシェアとしてはかなりの規模を誇っているんじゃなかろうか。
というわけで当初UPSを導入しようとしたときはAPCの物を物色した。その中で目についたのがこちら。
ディスプレイで消費ワットのチェックができ出力電力容量も330Wと最低限の用途は満たせるし、価格も15000円程度と比較的手頃だ。
ただ一つ問題があり、出力波形が矩形波だった。機器によっては矩形波だと正常稼働しないこともあるらしい。
次に目を付けたのがオムロンの機器。
こちらは先述のAPCとほぼ同様の仕様で出力電力容量が300Wと若干低くなるが出力波形も正弦波のため余計な心配をする必要も無い。価格も16000円程度と手頃で、ネット価格よりちょっと高いがヨドバシカメラでも売っていた。
ただもう少し調べてみたところこちらの製品を見つけた。
価格も安く出力電力量も540Wと余裕があったので購入してみて今新着レビュー見たらMacOS(恐らくLion)で自動シャットダウンが効かないとか…。自分ではまだ試してないんだけど実際どうなんだろう…。Apple頑張れ!
MacはOSデフォルトでUPS管理ができるのは強みだと思っていたんだけど、こうなるとメーカーサポートと果たしてどっちがいいのかなぁと…。
まぁ現状UPSにMac mini・外付けHDD・BDレコーダー・スカパーチューナーつないでて最大瞬間消費電力が118W程度で、1時間近くバックアップできるから滅多な事では問題は起こらないと思うけど。
自分で検証したところ自動シャットダウンできました、詳細は以下の記事を参照。
MacでCyberPowerのUPS『Backup CR900』が正常動作するか検証してみた » (略)黒生鉄心の奇妙な日常