目次
事の発端
先日書いた以下の記事にリアル友人である・さんから「一体いくらかかったんだ」というコメントがあったので、実際最低でいくら出せばそこそこ快適な電子書籍化環境が整えられるかまとめてみた。
電子書籍化をやってみて分かったお役立ちアイテム集 2011年版 ≫ (略)黒生鉄心の奇妙な日常
ちなみに黒生がいくらくらいかかったかは上記記事のコメントにて返答しているので興味があればご参照あれ。
実際かかる最低限の費用
前提
- 新品をなるべく安く
- 安くても最低限の機能は保有している
- 初期投資額的な考えだが、使い始めてすぐに必要になる物も含む
最低限必要なアイテム
前回記事で必須と書いた物は物品以外にも作業スペースを列挙していたため、今回は費用のかかる物品のみを対象とする。
- ドキュメントスキャナ
- 裁断機
- ドキュメントスキャナ清掃キット
FUJITSU ScanSnap S1500 FI-S1500(¥35,480)
Amazonだと¥39,000程度だがイートレンドオンラインショップにて現金特価で上記価格なのでそちらを採用。
ImageFomuraはもっと高いみたいだしAcrobatが付くのか分からないし、ScanSnapの下位機種はOCRが弱かったりスキャン速度等がかなり遅いらしいので不採用。
改良型裁断機・ペーパーカッター(¥21,800)
中国産なので通称【中華】というらしい、以前の記事の通り使用前に手入れが必要だったりするが裁断枚数が多く若干安いので採用。
本当に安く上げるなら1万円以下のペーパーカッターを使うという選択もあるが、前提にある最低限の機能を保有しているとは思えないので不採用。
合計(¥2,474) = サイバークリーン(¥1,098) + キムワイプ(¥208) + 無水エタノールP 500ml(¥1,168)
純正清掃キットも悪くないけどお安い方で。ちなみにサイバークリーンは大きさにより値段が変わり、TSUTAYAなんかでも売ってるのでそちらで買うのも悪くない。
合計金額
¥59,754
BOOKSCANとの比較
せっかくお金の話としてまとめたので、自炊ではなく業者に頼む場合と比較してみようと思う。
比較対象は電子書籍化業者として早くから注目されていたBOOKSCAN。
価格についてはリンク先を参照してもらえば分かるが、350ページ以内であれば一冊100円で請け負ってくれる。
ファイル名変更・OCRにはそれぞれ別途料金がかかるのでその辺は省略。
依頼例
BOOKSCANでは送料は客払いなのだが、仮に単行本500冊を依頼する場合を考える。
・単行本1冊の重量は約150g
・500冊で重量は約75kg
クロネコヤマトの宅急便の場合は、最大サイズである160サイズは重さ25kgまでなのでこれが3個ということになる。更に仮にこれを関東間で送るとなると1個につき¥1,790で3個合計で¥5,370となる。
500冊のスキャン合計は¥50,000なので送料と合計で¥55,370。
今回算出した自炊に必要な最低合計金額と誤差¥4000ちょっと、あと数十冊くらいは追加で頼めそうだが発送元が関東以外だともっと高くなるのでだいたいこれくらいが目安かと。
参考URL:宅急便(個人のお客様) | ヤマト運輸
依頼例を踏まえて
単行本だけで言うならだいたい500冊以上スキャンすればBOOKSCANで頼むより得をすることになる。
まぁとはいえ自分で作業する場合は当たり前ながら時間が必要になるわけだが。
概算で裁断・スキャン・スキャン後のチェックで一冊につき15分くらいだろうか。スキャン後のチェックを飛ばせば半分くらいになると思うが。
また裁断機の受木や、ScanSnapの消耗品(2箇所ありそれぞれ5万枚、10万枚のスキャンで交換が推奨されている)の交換費用もかかる。
ScanSnap S1500 サプライ & オプション : 富士通
ちなみにBOOKSCANでは顧客から預かった本はそのまま処分することになっている。複製権とかで色々グレーゾーンなのでその対策なのだと思うのでこれは仕方ない。
スキャンした後の書籍を取っておきたい場合はやはり自炊するしかないだろう。
また参考書なんかはページ数が多く、OCRがかなり有効なので自然と依頼単価が高くなってしまう。
参考書を多くスキャンする場合は上記の例よりも少ない冊数でBOOKSCANに頼むより得をすることになるだろう。
まとめ
なんかまとまりが無くなってきたけど、自炊するならだいたい最低6万円くらいでそれなりの環境が整えられる。
単行本などを少数電子化したいとか金に糸目を付けないで納期が気にならないならばBOOKSCAN等の業者もアリだ。
だが大量に電子化するつもりだったり参考書を多く電子化する場合は自炊をオススメする。