目次
書籍概要
書籍難易度
普段本を読まない人でも読みやすい
読んだ理由
- 以前に読んだ株式投資の書籍に、相場の動きなどには行動経済学が深く関わることを知った
投資入門の一環としてサラッと知識を入れておきたかったため - このシリーズの存在は知っており、イラストが豊富で読みやすそうに感じたので
- 色々と読みたい本が多い中で、学びたいことの本筋ではない分野にあまり時間をかけたくなかったので
優先的に読んだ項目
- 行動経済学はどう役に立つの?
行動経済学の応用性① - 損失を避ける心の働き
プロスペクト理論 - 個人の投資家が企業の業績を判断する例
初頭効果(応用編②)
書籍から得られたこと
気付きが得られた・心に残ったポイント
損切りが難しいのは、「この株は上がると思ったから買った」という認知が、“値下がり”という認知と対立するからです。
行動経済学 見るだけノート 87ページ
それを解消するために「そのうち上がる」と都合よく考え、事後の改善を待ちます。
パチンコに使ったお金(費用)は、戻りません。
行動経済学 見るだけノート 111ページ
これがサンクコスト(埋没費用)です。
ギャンブルにかけたお金は戻らない。それでも、サンクコストを回収しようとするがあまり、ギャンブルにはまってしまうのです。
自由な選択を尊重(リバタリアン)しつつ、気付かれないように人々の意思決定に介入してより良い意志決定に導くことを“リバタリアン・パターナリズム”と言います。
行動経済学 見るだけノート 158ページ
これがナッジです。
今後実施するTODO
- ソシャゲはサンクコストの関係でなかなかやめられなくなるので手を出さない
- プロスペクト理論を意識して、損切りを機械的にできるように基準を決める
感想
伝統的な経済学と行動経済学の違いの説明から入り、代表的な理論がイラストを使って分かりやすく紹介されていた。
わりと投資を念頭に置いた記述も見られて、個人的には期待通りの内容だった。
まぁただ行動経済学自体が人々の経済活動をよりリアルに観察して整理した物なので、目から鱗が落ちるような新しい考えとかではない。
そのため読んでいて特別インパクトのあった箇所というのはあまり無かった。
人間が何故そういった行動を取るのかについての理由を知ることで、その裏をかいたり、自分の行動を抑制したりするのに役立てるのが良いのかなと思った。
後半は結構ナッジ理論についてページを割いていて、確かに社会活動など様々な分野で応用が効きそうだと思った。
新規でアプリを開発するときなど、細かい部分で役に立ちそうなので一応頭に入れておきたいと思う。
気が向いたらもう一冊くらい初心者向けの書籍を読むか、プロスペクト理論あたりにもっとフォーカスした本を眺めたいなと思う。